インドネシアを代表する観光スポット「神々が住む島バリ島」
バリ島は、インドネシアの島々の1つであり、日本では「神々の住む島」として知られているインドネシアを代表する島です。バリ島は、「アグン山」やカルデラ台地を形成している「バトゥール山」などを連ねる活火山山脈があり、アグン山を神聖視するヒンドゥー教の寺院が数多くあります。また、バリ島には世界遺産「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスパック・システム」を構成する「ウルン・ダヌ・バトゥール寺院」や「タマン・アユン寺院」などのインドネシアを代表する観光スポットがあります。
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院は、世界遺産「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスパック・システム」の構成遺産の1つであり、世界遺産バトゥール湖の湖畔に位置する湖の守り神デウィ・ウルン・ダヌを祀る寺院です。ウルン・ダヌ・バトゥール寺院は、17世紀にビシュヌ神と湖の女神を祀るために建立された仏教寺院でしたが、1917年と1927年のバトゥール山噴火の際にも本殿が無傷だったことから神聖視されています。境内には、「ペナタランプラジャティ」や「プラティルタブン」など9つの寺院を中心に285の宗教施設があり、何層にも積み重ねられた「メル」や火を模した「コリ・アグン」が印象的です。また、サチやサラスワティーなど色鮮やかな女神像や中門なども見どころの1つです。
バリ島で最も美しいタマン・アユン寺院
タマン・アユン寺院は、メングウィ王国の国寺として1637年に建立されたバリ・ヒンドゥー教の寺院であり、世界遺産「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスパック・システム」の構成遺産の1つです。タマン・アユン寺院は、茅葺の屋根が何層も積み重ねられて木造の寺院が水路に囲まれた緑あふれる庭に数多くあり、恋愛成就のパワースポットとしても知られています。タマン・アユン寺院には、最高神ビシュヌ神と大地に母プルティウィ女神の息子「ボマ神」を模した魔除けの門「チャンディ・クルン」や霊峰アグン山を模した「メル」などが見どころですが、東屋のような「ロンタル・ヤシ」や闘鶏場「タジェン」なども一見の価値があります。
サンセットに映えるウルワツ寺院
ウルワツ寺院は、11世紀にジャワの僧ウンプ・クトゥランによってバドゥン半島の75mの岬に海の精霊ブタラ・ダラム・ベジを祀るために建立され、ジャワの高僧サンヒャン・ニラルタが3層のメルを建立したとされています。ウルワツ寺院は、夕陽に照らされる岬に建つ寺院を見るために訪れる観光客も多くいますが、サンセットから始まる「ケチャダンス」も人気です。ケチャは、バリ伝統の男声合唱に合わせて童女を媒介とした降霊「サンヒャン」行う宗教儀式ですが、現在では古代インド最大の叙事詩「ラーマーヤナ」をモチーフにした「ケチャダンス」が行われています。
バリ島は、30日以内の短期滞在に場合には入国ビザを不要なだけでなく、時差もインドネシアの首都ジャカルタよりも短く1時間と訪れやすい島です。しかし、バリ島は、国民の9割近くをイスラム教徒が占めるインドネシア国内ではヒンドゥー教徒が多い島とされているので、短パンやミニスカートなど素足をさらした格好では入場できない観光スポットもあるので服装に注意が必要です。