カンボジアの食料を支えるシェムリアップとその周辺のおすすめ

カンボジアはかつてはフランスの植民地支配をうけ、「東洋のパリ」とも評されるほどでした。1970年代にはポル・ポト政権による都市住民の地方への追放措置などが原因で悲劇が展開され、その後も内戦が継続していました。そんな苦難の時代を乗り越えたカンボジアには、シェムリアップのように観光地として魅力的なエリアもいくつも存在しています。

シェムリアップといえばトレンサップ湖

シェムリアップはカンボジアの首都プノンペンからも近く、とくにトレンサップ湖から採取される魚介類はカンボジア国民の食料を支えています。トレンサップ湖は東南アジア最大級の湖で、琵琶湖の10倍ほどの面積を誇り、100万人もの水上生活者がいることで有名です。これほどの人口が陸上に居を構えることなく生活できるのは、彼ら水上生活者が漁業に就業しているからこそ。湖内の魚は、豊富なプランクトンのおかげで高い栄養価をもっており、水上生活者の懐と食事を支えているのです。

トレンサップ湖の楽しみ方

カンボジアの首都にもほど近い場所にある、シェムリアップを観光で訪問したならトレンサップ湖で楽しい時間をすごすのはマストです。何よりトレンサップ湖は面積が広大なので、初めての方はクルーズ線で一蹴するのがお勧めといえます。クルーズで周遊していると水上生活者の独自の生活様式を目の当たりにすることが出来て興味深いです。水上には小学校や警察にガソリンスタンドなど、生活に必要なインフラは整えられているのは驚きです。ツアー客の所要時間は1時間ほどなので気軽に参加できるはずです。

シェムリアップの観光名所、地雷博物館

カンボジアにはポル・ポト政権崩壊後の内戦の影響で、現在でも600万個に上る地雷が放置されていると見られています。そのため毎年のようにその被害で足を失うなどの悲劇が繰り返されています。そんな地雷の実態に焦点を置いているのが、アキ・ラー地雷博物館です。名前の由来になっているアキ・ラー氏自信は、かつては兵士として地雷埋設の任務を遂行していた一人です。しかし自分の過去の振る舞いに後悔した同氏は、地雷そのものの展示はもちろん、被害を受けた被害者がガイドを勤めるなど貴重な体験を体感することができます。

内戦は終結を迎えて以降、外国の援助も受けながらカンボジアは目覚しい経済成長を遂げてます。フランスの植民地時代は、「東洋のパリ」とも評されるほどでした。元来は観光するべき観光資産は豊富です。シェムリアップもそのひとつ、近郊のトレンサップ湖を中心に異国情緒あふれるエリアの数々を目の当たりに、新鮮な発見をすることがかなうのは請け合いです。

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