ネパールの歴史に触れられる都市「バクタプル」とおすすめ観光地3選
「世界のへそ」という異名を持つネパールは、ユーラシア大陸の中央部に位置する国です。古代仏教発祥地で数多くの寺院が国内にはありますが、その古代仏教の起源はネパールの北東部にあるバクタプルです。第三州のバクタプルは1400年までネパールの中心として機能していた都市で、王宮も残されています。ここではバクタプルの魅力を感じられる観光地を紹介していくので、参考にしていただけると幸いです。
バクタプルに中心「ダルバール広場」
「ダルバール広場」はバクタプルの中心部に位置しており、1420年までネパールの前身であるバクタプル王国が暮らしていた場所です。王族が暮らしていた王宮は今も残されていて、国立美術館として利用されています。約460ヘクタールの敷地面積で庭園や寺院も併設しており観光客だけでなく、現地市民の憩いの場として利用されています。「ダルバール広場」周辺には観光客向けのホテルやオープンテラスのカフェもあり、遠くにヒマラヤ山脈を望みながらゆっくりと観光を楽しめる場所です。
ネパールで最も高い「ニャタポラ寺院」
バクタプルの中心部から西15kmの位置にある「ニャタポラ寺院」は、ネパール国内でもっとも高い地上54mの高さを誇る巨大な寺院です。京都の清水寺と同じ懸崖作りの寺院で、山肌にそって伽藍が設けられているのが特徴。チベット仏教の特徴である極彩色の木造建物で、1995年にユネスコ世界文化遺産に指定されました。計620段の階段をのぼっていくと伽藍と舞台と呼ばれる場所に赴け、そこからバクタプル市内とヒマラヤ山脈を一望できる景勝地で観光客に人気があるスポットです。
「プジャリ・マート」
ダルバール広場に隣接してる「プジャリ・マート」は、1400年代に建てられた僧院跡に造られた公設市場です。1979年に設置されて計160軒の商店が入居しており、ネパールの名産品である赤唐辛子やジャガイモ・ヤギのミルクなどを販売する食料品店や、日用雑貨などさまざまな品物を購入できます。観光客向けの土産物店と食堂もあり、工芸品では仏像や毛織物などが人気です。文化財として高い価値のある僧院を、そのままの形で商業施設にしているのは世界でも類をみないでしょう。
以上、ネパール・バクタプルのおすすめ観光地の紹介でした。首都カトマンズから約12kmしか離れていない地域ですが、近代都市となっているカトマンズとは異なり、今も豊かな自然と古代文化を色濃く残している都市です。ネパールの歴史遺産と自然に触れたいという方にとって、バクタプルは訪れる価値のある場所になっています。