中国語では澳門と書くアジア有数のカジノ街、マカオ

マカオは中華人民共和国の特別行政区で、漢字では澳門と書きます。現在ではマカオも澳門も同じ意味で使われていますが、2001年までは澳門市という自治体が存在していた歴史があり、マカオ半島の全体が市域でした。中国大陸の南部に位置し、付近を流れる珠江の河口に都市が建設されています。観光地としても、昔から非常に人気のあるエリアです。

世界的な規模を持つカジノ

澳門は東アジアでも有数のリゾート地で、2018年には3500万人以上の人が観光で訪れています。マカオを訪れる多くの観光客に人気なのが、市内の各所にあるカジノです。マカオは1999年までポルトガルの海外領土でしたが、返還前も返還後もカジノは街で最大の娯楽施設です。カジノを併設しているホテルなども多く建設されていて、観光客はホテルに宿泊しながら、ギャンブルを楽しむことができます。マカオのカジノによる売上は世界でも最大の規模で、ラスベガスを超える娯楽都市に成長しています。

ポルトガルと中国の影響を受けたマカオ料理

澳門はグルメスポットとしても人気がある観光地です。マカオの料理はポルトガルの植民地であった時代が長かったことから、現在でもポルトガル料理の影響が色濃く残っています。ポルトガル系の住民が好んで食べているのがポルトガル料理で、中国系の住民には広東料理系の中華料理が人気があります。ポルトガル料理の中にも、中華料理のように、皿から取り分けてみんなで一緒に食べられるような料理もあり、マカオ料理ならではの特徴になっています。インドやアフリカ、日本の料理にも影響を受けていて、市内の各地にマカオ料理を食べられるレストランがあります。

世界遺産に登録されているマカオ歴史地区

澳門にはカジノ以外にも観光客に人気のある観光スポットが多くあり、文化的にも高い価値を持っているのがマカオ歴史地区です。マカオ歴史地区とは、ユネスコの世界遺産に登録されているマカオ内の一地区で、マカオがポルトガルの植民地であった時代の建築物が多く残されています。聖パウロ天主堂跡は特に有名な建築物で、天主堂であった建物の一部分だけが現在まで残されています。現存しているのは天主堂の南側の正面にあたる部分と、地下の納骨堂です。天主堂を創設したイエズス会の牧師などが、地下に埋葬されています。

澳門は東アジアの中でも特に人気がある観光エリアです。2018年には3500万以上の観光客が街を訪れています。マカオでも一番人気がある観光スポットが市内の各所にあるカジノです。アメリカのラスベガスを超えて、世界最大の売上があるカジノ街に成長しました。ポルトガルの植民地であった時代の建物が残されているマカオ歴史地区は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

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