「お金持ちの国」ブルネイの富の根源、セリア油田を見に行く

東南アジアにある、言わずと知れた「お金持ちの国」ブルネイ。その富は、油田から出る石油と天然ガスなどの豊富な資源により保たれています。国内で石油が初めて発見されたセリア油田は今でもブルネイの富の根源となっています。ブルネイは東南アジアの国の中ではあまり知られていませんが、国王は世界の金持ちランキングの常連です。お金持ちの国ブルネイの根源、多大な富を生み出すセリア油田とその周辺はどうなっているのか、一目見てみたくなりませんか?

セリア油田までの道のり

セリア油田までは、空港から出ているセリア行きのバスで行くのが一般的です。天然資源の国なのでガソリンが安く、バス料金は日本に比べ安いです。バスの車窓からは、多くの石油施設を見ることができます。2時間ほどバスに揺られるとたどり着く、石油施設と煙に囲まれた静かな田舎町がセリアです。歩いて見てまわるのは大変ですが、タクシーを利用する場合はきちんと選ばないと料金をかなり多くとられてしまう例があるので注意が必要です。しかしブルネイは基本的にはとても平和な国なので、そのような例は稀だと言っていいでしょう。

セリア市内の観光スポット

セリアでは町のいたるところに石油を採掘する機械や、海岸から製油所へと続くパイプがあり、天然資源が掘られ運ばれる様子をかなり至近距離で見ることができます。ほかにも10億バレルの記念碑や石油に関連した博物館など、石油関連の観光スポットが多くつくられています。博物館である石油・ガス発見センターの中にはブルネイ唯一の映画館もあり、博物館と同様にブルネイシェル石油が経営しています。このブルネイシェルのマークはセリア市内ではかなり頻?に目にすることになります。

セリアで食べられるブルネイ料理

ブルネイの料理は隣国のマレーシアやシンガポールに似ています。マレー系と中国系の人種が混在する国なので、魚を使ったスパイシーなマレー料理やインド料理、豚肉を使わない中華料理が基本です。ブルネイはイスラム教のため豚肉を食べるのはご法度で、飲酒も禁止されています。香辛料のきいたじゃがいもや豆の料理や、えびの唐辛子入りココナッツミルク煮などが人気です。こういった家庭料理は空港の近くでも売らていて、バスを待つ間に購入して食べることもできます。料金は日本と比べるとかなり安く、1皿1ドルで買える料理もあります。

「お金持ちの国」ブルネイの富の根源セリアは、のどかな田舎町のような雰囲気の地域です。医療費や教育費は基本無料で、国民は特に不満を抱えた様子もありません。日ごろ抱えているストレスや憂鬱から解放されたくなったときには、セリアで自然の澄んだ空気と石油施設の煙が合わさったにおいに包まれることをおすすめします。日本の田舎では味わえない独特の雰囲気です。

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