ネパールの古代仏教を体感できるパタンとおすすめ観光地

アジア大陸の中心部に位置するネパールは、ヒマラヤ山脈の麓に国土が広がっています。東部に位置するパタンは古代仏教と共にネパールの礎を築いた王朝が繁栄した都市で、今もその名残りを色濃く残している土地です。ネパールを代表する観光地でもあるパタンには、年間を通して世界各国から数多くの観光客が訪れており、ここでその一部を紹介していきます。

王宮跡のパタン・ダルバール広場

「パタン・ダルバール広場」はパタンの中心部に位置する広場で、1600年~1800年代中期まで栄えたマッラ王朝の王宮跡も見ることができます。この地が現在のネパールの基礎を築いた場所であり、1994年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。広場中央部にある朱色の美しい王宮は2005年に復元されたもので、資料館として機能しています。ネパールを代表する観光地で、広場周辺には観光客向けのレストランや土産物店・カフェなどが連なっており散策を楽しむこともできます。

巨大な仏塔があるマハボーダ寺院

パタンの北部にある「マハボーダ寺院」は、パタンのランドマークになっている高さ35mの巨大な仏塔を備えている寺院です。チベット仏教の寺院となっており、1564年から1600年にかけて建設されました。インドにあるブッダガヤという寺院の建物を模しているのが特徴で、仏塔内には9,000体もの仏像を安置しています。敷地内は自由に立ち入ることができ、展示されている曼荼羅や本尊であるガネーシャを見ることが可能です。現在も僧侶達が約1,000名暮らしながら修行を積んでいる場所でもあります。

インド仏教神を祀るマチェンドナート寺院

パタンの中心部から車で約40分の位置にある「マチェンドナート寺院」には、ネパールで信仰されているチベット仏教の神以外も祀られているのが特徴です。高さ20mの伽藍内にはインド仏教の最高神であるシヴァ、その妻であるカーリーが祀られていて本尊として崇められています。寺院の建物は1200年代に建設された木造のリブ・ヴォールド様式で、パタンで唯一見ることができるインド仏教の寺院です。「マチェンドナート寺院」の裏手には展望台があり、パタンの中心部を見渡すこともできる景勝地です。

以上、ネパールにあるパタンのおすすめ観光地の紹介でした。ヒマラヤ山脈に囲まれた秘境とも言える都市・パタンは、古くから伝わるチベット仏教と共に生きている土地です。厳かな空気を醸し出す寺院が多い地域でもあり、旅行中は都会の喧騒を忘れて静かな場所を訪れたいという方には、打って付けの観光地と言えるでしょう。

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