普段は素通りしてしまうことの多いラオスのフエイサイを観光

ラオスのフエイサイはタイとの国境沿いにあり、タイとラオスを観光する旅行客にとっての中継地点の役割を担っています。多くの観光客は、フェイサイで滞在する時間は少なく素通りしてしまう方も多いですが、フランス統治時代の遺跡や賑やかな中央市場など名所も多くあります。魅力あるフエイサイの観光名所をゆっくりと巡ってみてはいかがでしょうか。

カルノー砦でフエイサイを一望しよう

19世紀半ば頃まで、タイの支配下にあったラオスですが、帝国主義の増大でフランスがインドシナ半島に進出し、それに伴い1893年にフランスとタイで戦争が勃発します。その結果、ラオスはフランスの保護国となりました。独立後のラオスは現在においても、フランス統治時代の名残が色濃く残っており、カルノー砦もその一つです。この要塞跡は廃墟同然の雰囲気ですが、登ることが可能な塔があり、塔上部からはフエイサイの街並みとメコン川の雄大な流れを一望することができます。

Muang Keo市場で地元の味を堪能

フエイサイの中央市場であるMuang Keo市場には、日用品から生鮮食品までありとあらゆるものが集積されています。日本の朝市のように活気があり、大勢の人々で賑わっています。観光客が多く集うエリアからは少し離れているので、現地の雰囲気を味わいたい方にはおすすめのスポットです。メコン川に面している地域のため川エビのかき揚げを提供する屋台もあり、お酒のおつまみとしてテイクアウトするのもおすすめです。また、市場のそばには近郊に向かうバスターミナルもあり、見知らぬ場所を散策するのにも利用できます。

豪華絢爛なワットチョムカオマニーラット

ワットチョムカオマニーラットは、フエイサイにおいて見逃すことができないお寺の一つです。メコン川沿いにあるホテルやゲストハウス、レストランが集まるエリアの通りからすぐの場所にあり、お寺の入り口の階段の両側には、色鮮やかな龍が階段上部から下部に至るまでどっしりと鎮座して出迎えています。長い階段を駆け上がると、見る者を圧倒するお寺がお目見えします。お寺の塔には残念ながら女人禁制のため女性は登ることはできませんが、塔の上からは、対岸にあるチェンコンの街を一望することが可能です。

旅行客の多くが素通りしてしまうことの多いフエイサイですが、豪華なお寺やフランス統治時代の遺跡といった見どころ満載の観光地であり、じっくりと観光できるスポットです。また、大きな市場もあるため食事やショッピングを楽しむこともできます。穴場スポットとしてラオスおよびタイ観光の際に訪れる都市の一つとして計画してみてはいかがでしょうか。

関連記事