美しい渓谷が見られるミンゴーラとパキスタンのおすすめ観光地3選

中央アジアに位置するパキスタンは、壮大な自然が今も残っている国です。山間部にあるミンゴーラは豊かな水が流れる川に育まれた地域で、水田や渓谷などが観光客の人気となっています。首都イスラマバードから車で約2時間の位置にあるミンゴーラと、パキスタンのおすすめ観光地をここで紹介していくので、参考にして頂けると幸いです。

真っ白な景色が見られるスワート渓谷

ミンゴーラの東部に位置する「スワート渓谷」は、約300万年前に起きた地殻変動によって隆起した渓谷です。花崗岩地層となっているため辺り一面真っ白な景色なのが特徴で、流れているミンゴラ川のアルカリ性水質と相まって至る所でコバルトグリーンの水たまりが形成されています。「宝石の渓谷」という別称もあるように、自然が作り出した美しい造形を目にすることが可能です。2010年にユネスコ世界遺産に登録されたことで観光客が多く訪れており、ミンゴーラから観光ツアーも開催されています。

薔薇の花々を眺められるシャーラーマル庭園

「シャーラーマル庭園」は、1200年代初頭にバルバン王国の第4代ムバーラク・シャーによって建造された庭園です。約820ヘクタールの広大な敷地を有し、バルバン王国の遺跡ではあるものの現在も庭園として機能しているところです。計50万本もの薔薇を栽培しており、年間を通して色とりどりの薔薇の花を愛でることができます。ミンゴーラから車で1時間の位置にあるラホールの中心部にあり、世界遺産でもあることから観光客はもちろんのこと、現地市民の憩いの場となっているところです。

古代都市遺跡モヘンジョ・ダロ

パキスタンを代表する観光名所である「モヘンジョ・ダロ」は、紀元前3世紀頃に繁栄した世界四大文明のひとつ・インダス文明時代の巨大な遺跡です。ミンゴーラから南へ120kmの位置にあり、約2,100ヘクタールの遺跡内には住居・大浴場・水道橋などを見てまわることができます。クシャーナ朝時代の仏塔が遺跡の中心部にあり、2500年以上も昔の塔が建設された当時のまま残っているのは世界でもこの「モヘンジョ・ダロ」のみです。観光スポットとして名高く、年間を通して多くの観光客が訪れています。

以上、ミンゴーラとパキスタンのおすすめ観光地の紹介でした。パキスタンの首都イスラマバードはIT産業が活発で、街中には高層ビル群が建ち並ぶ大都市です。そこから車で約2時間進んだ先にあるミンゴーラは、イスラマバードとは打って変わって自然と古代文明の遺跡群に囲まれた厳かなところです。古き良き時代のパキスタンを目にできる都市になっています。

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