パキスタンの東部にあるムガル帝国の首都だったラホール

パキスタンの東部にあるラホールは、人口1000万人を超える大都市です。パキスタンではカラチに次ぐ規模を持ち、南アジア全体でも有数の大都市です。ラホールはかつてこの地域を支配していたムガル帝国の首都があった場所で、歴史的に貴重な文化財も数多く残されているので、パキスタンでは旅行客に人気のある観光エリアです。

ラホールの観光名所、ラホール城

ラホールにあるムガール帝国時代の建設物の中でも、特に貴重な遺産として知られるのがラホール城です。非常に長い歴史を持っている城で、ラホールを拠点にしたゴール朝の時代よりも古い時代のものであることがわかっています。その後、モンゴル帝国の侵入により破壊されましたが、城を再建したのはムガール帝国3代皇帝のアクバルです。現在のラホールに残っている城の大部分は、この時アクバルが再建したものです。世界遺産にも登録されている、パキスタンの貴重な文化遺産です。

ラホールの名所、バードシャーヒー・モスク

バードシャーヒー・モスクも、ラホールの有名な観光名所です。バードシャーヒー・モスクはムガル帝国6代皇帝のアウラングゼーブの時代に造られた建物で、パキスタン国内にあるモスクの中でも特に規模の大きい建物です。1671年から1673年にかけて建設されて、完成した当時は世界で一番大きなモスクでした。野外モスクとしても使用されていて、建物の中庭はおよそ2万5千平方メートルの面積があります。中庭だけで10万人の人を収容できる広さです。建物内にも礼拝ができる場所があり、1万人の人を収容できます。

ラホールの観光名所、ジャハーンギール廟

ジャハーンギール廟もラホールで人気の観光スポットです。この建物は、ムガル帝国の第4代皇帝であるジャハーンギールの墓所です。この建物の建設が開始されたのは1605年で、彼が皇帝に即位した後のことでした。皇帝が亡くなったのは1627年のことですが、その時には既に建物が完成されていたことから、肯定は廟に埋葬されました。ラホールにはその他にヌール・ジャハーン廟という建物もありますが、これはジャハーンギールの妻であった、ヌール・ジャハーンを埋葬している墓所です。

パキスタンの東部にあるラホールはかつてこの地を統治していたムガル帝国の首都があったことから、数多くの文化遺産が残されています。ラホール城も人気のある観光名所で、現在残っている建物の多くは、ムガル帝国3代皇帝アクバルの時代に再建されたものです。バードシャーヒー・モスクは6代皇帝アウラングゼーブの時代に建設されました。

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