カンボジア・シェムリアップの世界遺産、アンコール・ワットに行ってみよう
カンボジアのシェムリアップ州に位置する、カンボジアを代表する世界遺産、アンコール遺跡群。東南アジアを旅行する際に真っ先に思いつくであろう、有名なスポットです。中でもアンコール・ワットは中心的な存在であり、多くの観光客をひきつける、歴史のロマンにあふれた観光地です。ここではそんなアンコール・ワットの歴史と魅力に迫っていきます。
アンコール・ワットの魅力
“アンコール・ワットとは、9~15世紀にカンボジアで栄えたクメール王朝の、宗教施設の遺跡です。長い間忘れ去られていたこの建築物は、1860年にジャングルの中から発見され、一躍注目の的となりました。「クメール建築の最高傑作」「東洋の神秘」などと評されています。
もともとはヒンドゥー教の寺院として建造されましたが、16世紀に仏教へと改宗され、時を経た現在でも仏教寺院として存在しています
その外観は、高くそびえる五つの祠堂を、三つの回廊と環濠が囲んでいる形です。境内はたいへん広く、東西に1500メートル、南北に1200メートルに及んでいます。伽藍(僧侶が集まり修行する清浄な場所)にはラテライトと砂岩が使用されており、色合いは独特の味わいです。三つある回廊のうち第一回廊には有名なレリーフ群があります。
また、特に美しいのが、アンコール・ワットの全体が手前の蓮池に映し出される様子です。訪れた際には是非とも写真に収めたい、絶景となっています。”
もうひとつの見どころ
“カンボジアのシェムリアップにあるアンコール遺跡群には、アンコール・ワットの他にも魅力的な遺跡が数多く含まれています。
アンコール・トムはアンコール・ワットの北に位置する城砦都市遺跡です。様々な建築物が点在しており、代表的なものは中央部に位置する「バイヨン」です。塔の四面に彫られた人面像は「クメールの微笑み」と呼ばれ、大きな見どころとなっています。
バンテアイスレイは「女の砦」を意味する名の遺跡です。ここには「東洋のモナ・リザ」と称されるデバター(女官や踊り子たちを描いたレリーフ)があり、また「踊るシヴァ神」などの有名な彫刻もあります。
タプロームも遺跡群に含まれる建造物ですが、ガジュマルの樹によって大部分が侵食されています。古代遺跡とジャングルの自然が渾然一体となったさまは、他に類を見ない幻想的な光景を作り出しています。
アンコール・ワットを含めたこれらは、いずれもシェムリアップに存するアンコール遺跡群を構成する立派な建造物です。
カンボジアのシェムリアップにあるアンコール遺跡群には、そのシンボルたるアンコール・ワットをはじめ、多数の歴史的建造物が点在しています。ジャングルの中にある神々しいこれらの世界遺産は、多くの人々をひきつけてやまない魅力的な観光地です。日本からのアクセスは、ベトナムのハノイを経由してシェムリアップに宿泊するなどの手段があります。海外旅行の行き先の候補として、考慮に入れてみてはいかがでしょうか。