東ティモールの歴史の象徴!ディリの観光名所クリスト・レイ
東ティモールは小さな国ですが、21世紀に独立した国家として記憶している方も多いのではないでしょうか。首都であるディリには、クリスト・レイという大きなキリスト像があり、国の象徴となっています。観光名所として有名ですが、その歴史を知ると、より一層訪れてみたくなるかもしれません。東ティモールの歴史とクリスト・レイの魅力についてお伝えします。
東ティモールの歴史とクリスト・レイ
ディリは、ティモール島の東半分を国土とする東ティモールの首都です。17世紀頃、ティモール島はポルトガルとオランダによって東西に分けて征服され、東半分はポルトガル領となりました。その後、独立派の人々が奮起し、一度はインドネシア領になるなど、様々な国を巻き込んだ数々の紛争を経て、2002年に東ティモールとして独立を果たしたのです。植民地時代は、東ティモールの人々にとって支配と搾取を受けた辛い時代で、独立のために多くの犠牲者が出ました。このような歴史から、東ティモールの様々な建造物は当時の影響を色濃く受けるものとなっています。東ティモールの象徴となっているキリスト像、クリスト・レイもそのひとつで、インドネシアの植民地だった時代に、インドネシア政府によって建てられたものだといわれています。また、東ティモールの人々は、ほとんどが敬虔なキリスト教徒ですが、これは、キリスト教徒の多いポルトガルの植民地だったことによる影響を受けているのです。
ディリの代表的な観光名所クリスト・レイ
ディリのクリスト・レイは、市街地からおよそ10㎞ほど離れた丘の上に建てられています。この大きなキリスト像はポルトガルなどにもありますが、ディリのクリスト・レイは約27mあるといわれていて、アジア最大とされています。地球の上に乗って、両手を広げた格好が印象的です。訪れる際には、バスかタクシーをチャーターするのが良いでしょう。丘の下からはかなり長い階段を上る必要がありますが、ディリは赤道付近に位置し気温が高いため、暑さ対策は必須です。頂上に着いたときに見える景色は、美しい海と緑が一望でき、まさに絶景です。近くにはディリ唯一のアリアブランカというビーチもあり、熱帯魚やサンゴを楽しむことができます。歴史的な背景をもつクリスト・レイですが、現在では代表的な観光地として親しまれています。
植民地時代を経て独立を果たした東ティモールですが、各地に残る建造物は、その歴史を象徴するものとなっています。歴史を知ってから訪れると、より深い感銘を受けることができそうです。ディリのクリスト・レイは、今では多くの人に親しまれていて、観光スポットとしても楽しめる場所となっているので、旅行先の候補としてぜひ検討してみてください。