古都ビエンチャンの未完の凱旋門「アヌサーワリー・パトゥーサイ」

アヌサーワリー・パトゥーサイは、ラオスの首都ビエンチャンの中心に位置する未完の凱旋門であり、ビエンチャンの市街地越しにラオス第一の大河メコン川も一望することができます。ビエンチャンは、ラーンサーン王国の古都であるとともに政治と経済の中心地であり、市街地西部に空の玄関口ワッタイ国際空港を有する観光都市でもあります。

ラオスの凱旋門アヌサーワリーパトゥーサイ

アヌサーワリー・パトゥーサイは、パテート・ラーオの戦いの勝利を祝う凱旋門とラオス内戦の慰霊碑の両方の役割を持つ重厚な建築物であり、ラオスの首都ビエンチャンのランドマークです。アヌサーワリー・パトゥーサイは、パリの凱旋門を連想させる土台にラオス伝統の仏教寺院を冠した未完の凱旋門であり、ドームには、仏教の経典をモチーフにした色鮮やかなレリーフが施されているだけでなく随所の仏像が鎮座しています。また、外窓の落下防止の金網にも様々な仏像が編み込まれており、仏像越しにビエンチャンの市街地を楽しむことができる建築物です。しかし、新空港建設用の建築資材を流用したことや資金難からの未完であることから外観だけでなく内部も荒らしい仕上げになっていますが、7階の展望フロアは美しい屋根の祠を四隅に設置するなど凝った造りとなっています。

金色に輝くタート・ルアン

タート・ルアンは、ラオスの首都ビエンチャンに位置するラオス最高の仏教寺院であり、ラオス国旗のデザインに使用されている美しく輝いています。タート・ルアンは、インド亜大陸を統一したアショカ王の命を受けた仏僧によって建立された寺院が起源とされ、黄金の仏塔には釈迦の胸骨が納められたとする伝説を持つ仏塔です。本来のタート・ルアンは、4つの方角を4つの寺院で守られている仏塔でしたが、現在ではワット・タート・ルアン・ヌア」や「ワット・タート・ルアン・タイ」が残されています。ワット・タート・ルアン・ヌアは、ラオス仏教界最高位の高僧が住う建物であり、複雑な赤い屋根を白の破風が際立たせ黄金の外壁をさらに鮮やかに演出しています。ワット・タート・ルアン・ヌアは、メインエントランス下の階段から真っ赤な絨毯が本尊の前まで敷き詰められ、内部には宮殿を連想させる金と赤を基調とした鮮やかな内部装飾が施されている寺院です。

古都ビエンチャンは、ランドマークのアヌサーワリー・パトゥーサイに加えてタート・ルアンやワット・タート・ルアン・ヌアなどの仏教施設が多く、移動時間を気にすることなく寺院巡りができます。ビエンチャンは、寺院巡りだけでなく僧侶の托鉢風景や活気あふれる「ノング・チャン市場」での買い物なども楽しめますが、5月?10月は雨季なので旅行する時期を調整する必要があります。

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