聖なる雰囲気を醸し出す「聖ポール天主堂跡」とマカオ半島のおすすめ観光スポット
マカオは1998年にポルトガルから中国に返還された地域で、今もヨーロッパの空気を色濃く残しています。世界を代表する観光都市として名高く、マカオ半島にはポルトガル領時代に築かれた「聖ポール天主堂跡」やコロニアル様式の住宅群などがあり、どちらも世界遺産に指定されました。ここでは「聖ポール天主堂跡」の詳細情報と、マカオ半島にある観光スポットを紹介していきます。
イエズス会の聖地「聖ポール天主堂跡」
マカオ半島の南部にある「聖ポール天主堂跡」は、1600年代の大航海時代に訪れたポルトガル人宣教師によって築かれた教会があった場所です。現在はファサードという正面玄関のアーチ部分しか残されていない遺跡ですが、建設当時は高さ30mの巨大な尖塔を有する天主堂でした。1600年代はまだアジアでキリスト教の布教活動が活発におこなわれていませんでしたが、この「聖ポール天主堂跡」はアジアのキリスト教布活動の中心地になっていたため、現在もイエズス会の聖地として重んじられています。天主堂跡には見学通路が設けられ、正面玄関前は広場が整備されています。中央部にある噴水には「聖ポール天主堂跡」の守護神として祀られていた大天使ミカエルの像が備わっており、世界各地から訪れる観光客に人気がある観光スポットです。
「ザ・ベネチアン・マカオ」
世界屈指のカジノ王国とも言われるマカオには数多くのカジノ施設が点在しており、その大半がマカオ半島にあります。「ザ・ベネチアン・マカオ」もその一つではあるものの、カジノだけでなくホテル・テーマパークも有している複合施設となっているのが特徴。約2,500ヘクタールの広大な敷地内はベネチアの街を模しており、マカオに居ながらにしてイタリアの雰囲気も体感できるようになっています。テーマパーク内には人工運河が流れ、ゴンドラに乗って川下りを楽しんだりと家族連れでも観光を満喫できることでしょう。「ザ・ベネチアン・マカオ」のカジノはドレスコードの指定がなく、普段着で入場することが可能です。マカオ半島の南部・海岸沿いにある施設で、夕方になると南シナ海に沈む美しい夕日を目にすることもできます。
以上、マカオにある「聖ポール天主堂跡」とマカオ半島のおすすめ観光スポットの紹介でした。中国の一部でありながら、ヨーロッパの空気を感じられるのがマカオです。「聖ポール天主堂跡」はマカオを代表する観光名所で、以前はポルトガルの一部であった土地ということを実感できる場所でもあります。中世文化と現在の娯楽を満喫する旅行地としては、マカオは魅力的なところでしょう。