パキスタン第二の都市ラホールにあるラホール博物館と穴場スポット

中東のエメラルドという異名を持つパキスタンは、1990年以降にIT産業で世界第3位のGDP伸び率を記録した国です。首都イスラマバードの次に大きな都市であるラホールは、メソポタミア文明時代の数多くの遺跡があり、近代文明と古代文明が同居する世界でも類を見ない都市です。ここではラホールを代表する観光名所と、穴場スポットを紹介していきます。

古代文明を垣間見られるラホール博物館

ラホールの中心部にある「ラホール博物館」は、1840年に建設された施設です。建物はギリシャのロマネスク様式となっており、左右対称の円柱が計56本備わっているのが特徴。「ラホール博物館」の所蔵品数は約4万2,000個となっていますが、年々所蔵品は増えており正確な個数ははっきりとはわかっていません。紀元前6世紀に発展したメソポタミア文明時代の遺跡がラホール内に26か所あり、そこで発掘された遺物が納められています。2004年には「ラホール博物館」が世界文化遺産にも登録され、世界各地から数多くの観光客が訪れる人気スポットになりました。施設は約3,200平方メートルの敷地面積を有し、地下3階建てという巨大な神殿のようになっています。最深部にはカディール朝時代の王の石棺があり、博物館に一歩足を踏み入れると古代文明の息吹を全身で感じ取れることでしょう。

料理を堪能できるガワルマンディストリート

市の中心部にあるパキスタン鉄道ラホール駅から約300mの位置にある「ガワルマンディストリート」は、東西に2km伸びているメインストリートで数多くのフードスタンドが立ち並んでいる一帯です。このフードスタンドは約500年前のオスマン帝国支配下時代から続くバザールとなっており、その当時に設けられた雨や強い日差しを遮る石造りの屋根が備わっているのが特徴です。計500軒もの数多くの露店があり、ケバブやガパオライスなどパキスタン名物の料理を堪能することができます。世界でもっとも古いバザールとなっており、ラホールを訪れる観光客は必ずといっていいほど立ち寄る場所です。この一帯はホテルやゲストハウスなど宿泊施設も多くあるため、滞在中は思う存分パキスタンの郷土料理を満喫してお腹を満たせることでしょう。

以上、パキスタンのラホールにあるラホール博物館と穴場スポットの紹介でした。パキスタンは東西アジアの中心部にあり、二つの文化が融合した魅力的な国です。さらに世界最古の文明であるメソポタミア文明が栄えた土地であり、「ラホール博物館」ではその当時の遺物を目にすることができます。近代都市として栄えつつ古代文明にも触れられる場所、それがラホールです。

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