パキスタンの歴史が学べるグランドジャミアモスクとラホールのおすすめ観光地

パキスタンの首都イスラマバードに次ぐ規模を有するラホールは、学術都市として栄えている地域です。ラホールの中心部にある「グランドジャミアモスク」は、パキスタンの歴史資料や伝統工芸品などを数多く展示している施設で、観光スポットとしても人気があります。ここでは「グランドジャミアモスク」の詳細情報と、ラホールおすすめの観光地について紹介していきます。

王宮みたいな姿のグランドジャミアモスク

ラホールの中心部に位置する「グランドジャミアモスク」は、1650年代に建設されたモスクをそのまま使用してる博物館です。花崗岩で造られているため美しい白い外観をしているのが特徴で、ドーム型屋根だけは金色をあしらっています。約3,200平方メートルの敷地面積を誇り、計3万点もの所蔵品が展示されてるパキスタン最大の博物館です。メソポタミア文明時代の遺物や、現在のパキスタンで作られている工芸品などがあり、国内の歴史がこの「グランドジャミアモスク」に一堂に会しています。博物館内はムガル帝国時代の王宮を模しているため、豪華絢爛なシャンデリアや調度品が備わっていて荘厳な空間を演出されています。また、夜になると「グランドジャミアモスク」全体がライトアップされるため、ラホールを代表するランドマークにもなっているほどです。

皇帝が築いた「シャーラマール庭園」

ラホールの西部にある「シャーラマール庭園」は、ムガル帝国の最後の皇帝であるアジールが建設しました。園内には約250種のバラが栽培されており、毎年5月から10月の間は美しいバラが咲き誇る姿を目にすることができます。1100年代に建設された庭園ですが、園内には大理石や花崗岩で造られた階段やアーチが今も現存しており、大切に保存されていることが伺えます。庭園の中心部には人工池もあり、アジール皇帝が晩年を過ごした離宮を眺めることが可能です。離宮は資料館として活用されていて「シャーラマール庭園」内に咲くバラをパネル展示で知ることができます。ラホールの中心部からバスで約30分で向かうことができ、パキスタンで唯一の庭園となっていることから、観光客だけでなく現地市民にとっての憩いの場としても機能しているところです。

以上、パキスタンのラホールにある「グランドジャミアモスク」とおすすめの観光地の紹介でした。パキスタンは世界四大文明のメソポタミア文明発祥の地です。長い歴史を持つ国で、その歴史を「グランドジャミアモスク」で学ぶことが可能です。「シャーラマール庭園」のような現存しつつ、今も活用されている歴史遺産もあり、古代文明を肌で体感しながら観光を楽しめる地域です。

関連記事