ホーチミンのチャイナタウン「チョロン」の観光と歩き方

日本を始めとして世界各地にチャイナタウンがあるように、ベトナムの大都市ホーチミンにも「チョロン」と呼ばれるチャイナタウンがあります。そのアジア感を感じさせる独特の雰囲気は、ベトナムきってのおしゃれな街であるホーチミンの中で少し異色な存在です。ここではそんなチョロンの観光と歩き方についてまとめてみました。

小規模店が並ぶチョロンのチャイナタウン

ベトナム最大のチャイナタウンとして知られているチョロンは、ホーチミン西部に位置しています。ベトナムの下町と中華の雰囲気が入り混じったエリアで、小規模店が軒を連ねていることが特徴です。基本は日用雑貨や調度品などで、ココナッツやバインミーといったベトナム名物や、ガイドブックにも掲載されていないような屋台なども数多くあります。ただお店を眺めているだけでも異国情緒を感じられますが、周辺には中国からベトナムへ移り住んだ人たちによって建立された「ティエンハウ寺」や、フランス統治時代の1900年ころに建てられたカトリック教会「チャータム教会」などがあり、東洋と西洋の雰囲気が入り混じったエキゾチックさが魅力です。ゆっくり観光しても3時間程度で一回りすることができるので、ホーチミン観光におすすめのエリアです。

ホーチミンの台所「ビンタイ市場」

チョロンには、ホーチミンで2番目に大きい「ビンタイ市場」があり、ホーチミン市民の台所として大勢の人々で賑わっています。2階建ての「口」の字状のフロア構成となっており、大小の狭い通路が迷路のように入り組んでいることが特徴です。市場内には数千もの食品を扱うお店が所狭しと並んでおり、チョロンで屋台や食堂を切り盛りしている店主なども買い付けにやってきますが、他にも服飾品や日用雑貨を扱う店も多く、現地の人ばかりではなくお土産を購入する観光客も大勢集まっています。ベトナムのローカルな香りが漂うので歩くだけでも満足できますが、お土産として購入するならバッグやサンダル、衣類がおすすめで、アオザイの生地専門店もあるため安い生地を購入してオーダーメイド専門店で裁縫してもらうことができます。日本では感じられない東南アジアの空気を感じられるのでおすすめです。

チョロンは現地の人々にとって、生活をしていく上で必要不可欠な場所となっています。実際にチョロンへ行く場合は、駅からも近いため個人でも行くことができますが、効率よく見て回るにはツアーを利用するのもおすすめです。ベトナムに住む華人の歴史や文化を肌で感じることができるので、ホーチミンへ行ったらチョロンの空気を味わってみてはいかがでしょうか。

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