北朝鮮両江道白頭山は雄大な自然が残る魅力的観光スポット

北朝鮮北東部、中国との国境を接する両江道には、白頭山があります。かつては大規模な噴火をした記録もある山ですが、北東アジア有数の手付かずの自然がJ残るエリアです。現在の北朝鮮では国父でもある金日成主席との関係で革命の聖地とされているので、観光目的での訪問できないようにも思えますが、隠れた観光スポットの横顔もあります。

北朝鮮北東部両江道にある白頭山

白頭山が位置する北朝鮮両江道は、歴史的には咸鏡南道に属していましたは朝鮮戦争終了後の1954年に両江道として独立した行政区分に再編成さえています。白頭山を水源とする鴨緑江と豆満江が流れていることが、両江道の名前の由来です。北朝鮮の屋根とも言われる蓋馬高原が広がり標高1000m以上の寒冷な気候帯です。若き日の金日成は白頭山において、抗日ゲリラを組織し日本国軍と戦っていました。そのころに白頭山近くの宿営地で、女将軍金正淑との間で長男の金正日が生まれたとの公的見解を維持していることから、革命の聖地と認識されています。北朝鮮ではとりわけ白頭山は神聖視されており、寒冷な気候もあいまって人の手が入ることが少なく、貴重なてつかずな自然があいなす見事な風景を目の当たりにすることが出来ます。

両江道白頭山でおすすめのスポット

北朝鮮北東部の両江道に位置する白頭山は、海抜標高2775mで朝鮮半島最高峰の山です。大陸性の寒冷な気候で山頂の平均気温は摂氏マイナス8.3、厳冬期にはマイナス48度にまで下ります。夏の7月でも7度程度で年間8ヶ月はマイナスの気温で推移するほどです。白頭山の山頂には天池とよばれる世界最大級のカルデラ湖があります。水深は実に最大384m、最大幅3550mに及び深さでは世界中のカルデラ湖のなかでも一番の深さです。透明度の高さと驚異的な水深で、神秘的な雰囲気を漂わせています。白頭山のふもとには消化器疾患や呼吸器疾患などに効能が高いとされる、白頭温泉があります。白頭山から5kmほど離れた場所には、サムジョンと呼ばれる3つの湖が広がるエリアも。春になると護岸を花が咲き乱れ、深い青色の湖面と見事なコントラストです。

北朝鮮の中国との国境に接する両江道には、朝鮮半島の最高峰白頭山があります。年間を通じて寒冷な気候でかつては巨大噴火を経験したこともありますが、現在では悠久な自然を現在に残しています。北朝鮮では抗日ゲリラを率いていた金日成の革命の聖地としてあがめられていますが、山頂には世界有数のカルデラ湖が広がりふもとには効能豊かな温泉地があるなど、観光地としての魅力にもあふれる場所です。

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