北朝鮮の中でも規模の大きい観光エリアである咸興
北朝鮮は日本海に面している東側の地域にも多くの観光エリアがあります。咸興もそうした観光エリアの一つで、咸鏡南道の道都でもある都市です。沿岸部は興南地域と呼ばれていて、工業地帯が広がっている地域です。化学工業が重点的に発展していて人口も多く、2005年の時点では約87万人でした。市内には多くの観光名所があります。
咸興の歴史的遺産である咸興本宮
咸興本宮は咸興でも特に有名な観光名所です。朝鮮の歴史上の人物が若い頃に生活していた住居です。国王になったこの人物は、引退した後もこの場所で生活していました。何度か建物が損傷したことがありましたが、そのたびに復元されて、現在まで残されている貴重な文化財です。現在残っているのは宮殿であった建物の一部で、正殿や楼閣などの建物です。正殿は正面が15メートルの長さがある大きな建物で、側面の長さは9メートルです。この場所には現在歴史博物館となっていて、貴重な史料が展示されています。
咸興で舞台が楽しめる咸興大劇場
咸興大劇場も咸興では有名な観光名所です。咸興大劇場は大小2つのホールが設置されている劇場で、歌劇や演劇、音楽の演奏会などが開催されています。大ホールは2500人の観客を収容できるスペースがあり、小ホールの収容人数は700人です。平羅線の咸興駅からおよそ1キロメートル離れた場所にあります。施設にはステージの他に、練習室や録音スタジオなども設置されています。コンサート準備室や各種の技術室も用意されていて、建物の外壁には、歌劇の登場人物をモチーフにした、彫刻が刻まれています。
咸興の有名な景勝地と名物料理
東興山も咸興では人気のある観光名所です。東興山はきれいな景色を眺めることができる場所として有名で、九天閣や宣化堂という楼閣も建てられています。海に面している地域であることから、市内には海水浴ができる場所もありますが、麻田遊園地は咸興でも特に有名な海水浴場です。飲食ができる施設も市内には多くありますが、咸興のご土地グルメとして知られるのが冷麺です。北朝鮮でも冷麺は平壌と咸興が発祥の地とされていて、現在でも人気がある食べ物です。専門店では冬でも食べることができます。

北朝鮮の中でも東側の地域にある咸興は、海に面した都市です。大規模な港湾があり、工業都市としても有名です。市内には多くの観光名所がありますが、北朝鮮の歴史上の人物が生活していた宮殿も残されています。歌劇やコンサートが行われる咸興大劇場という施設もあり、北朝鮮でも規模の大きいホールです。咸興は冷麺の本場としても有名です。
