自然と歴史に満ちた台湾の基隆の観光スポット

台湾の北部の港町である基隆は、三方を山に囲まれ、海にも面する自然豊かな街並みが魅力です。1883年から1885年にかけて発生した清仏戦争時の遺跡も多く残っています。近年では、大型クルーズ船が観光客を乗せて港を出入りしており、夜になるとクルーズ船の光と街の灯りが海面に映り異国情緒あふれる風景を形成しています。

基隆夜市でショッピングと食事を堪能

台湾の基隆市中心部にある夜市地域である基隆夜市は、基隆駅から徒歩9分ほどの便利な場所に位置しています。夜になると黄色の提灯が灯りに照らされ、ずらりと通りに並んでいる風景は日本の夏祭りにも似た情緒を醸し出しています。海に囲まれた台湾ならではの牡蠣や蟹といった海鮮料理店が所狭しと並んでおり、どの店に入ろうかと迷ってしまうほどです。店内だけでなくテイクアウト可能な店も多く、また高級店から低価格のお店まで幅広く存在し、誰もが楽しめる夜市として地元民からも人気のスポットとなっています。

望幽谷で自然を満喫してみよう

基隆市の北東部にある八斗子には、望幽谷という海岸沿いの景勝地があり、ハイキングや散策するのに適した場所です。くねくねとした道をゆっくりと歩きながら新鮮な空気と鮮やかな景色を眺めることでリラックスした気持ちになれます。道沿いには公園や展望台も点在しているので、休憩もしやすく子供連れでも安心してハイキングを楽しめます。また近くの八斗子漁港は台湾北部で最大規模を誇る漁港であり、堤防から釣りを楽しむ方も多くいます。もちろん新鮮な魚介料理を提供する食堂もあるので、ハイキングの後の食事にも困ることはありません。

和平島公園で琉球とのつながりを感じてみる

基隆の和平島にある和平島公園は、基隆駅からバスで40分ほどの場所にあります。岸壁は長い年月を経て浸食されており、ここでしか見ることができないユニークな形状で見る者を圧倒します。豆腐岩や獅子頭岩といったユニークな名前が付けられた奇岩も見ることが可能です。公園内には琉球海人の像があり、これは沖縄との友好のシンボルとなっています。1905年頃より琉球の人々が和平島へ移住していましたが、戦争の混乱時で亡くなる方が出た際に、和平島の人々は地域への貢献に関して感謝を込めて遺骨を埋葬しました。その感謝の気持ちに応じ、2011年に沖縄の有志がこの碑を建立しています。

ショッピングや海鮮料理を堪能できるだけでなく、自然や歴史にふれあえる基隆。台北からバスで30分で到着できるアクセスの良さも魅力です。昼間は海や山でのアクティビティを楽しんだ後に、夜には基隆夜市で夕食や買い物を楽しむ流れがおすすめです。異国情緒あふれる台湾の基隆へ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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