大自然が残る「ワンデュポダン」とブータンで訪れたいおすすめ観光地
日本から飛行機で4時間、中央アジアの北部にあるブータン。ヒマラヤ山脈を背後に据えた国で、幸せの国という異名で日本でも親しまれています。このブータンは古代仏教の発祥地で、現在も国民の90%が敬けんな仏教徒です。観光地であると同時に仏教巡礼の聖地でもあるブータンで名高い観光名所「ワンデュポダン」と、その他のおすすめ観光地をここで紹介していきます。
寺院と城塞が融合したプナカ・ゾン
首都ティンプーから南へ46kmにあるワンデュポダン地域にある「プナカ・ゾン」は、標高1,400mの岩山の頂上にそびえ立つ建物で1638年にシャブドゥン・ガワン・ナゲルという僧侶によって建てられました。瓦屋根に横長の建物で一見すると寺院に見えますが、城塞として機能していた施設です。この一帯は中世時代は東西南北をつなぐ道路の中間地点でもあり、城塞内には宿屋や交易場所も設けられていました。現在は観光スポットになっており、城塞の最上部からはブータンの美しい風景を見ることができます。
オグロヅルの観測ができるポプジカ
ワンデュポダンの西部にあるポプジカでは、野生のオグロヅルが生息しています。オギロヅルは絶滅危惧種に指定されており、世界でもこのブータンのワンデュポダン地域でしか見ることができません。毎年11月になると繁殖期を迎えるため、至る所で巣作りをする光景を目にすることが可能です。ブータン政府によって管理されている地域ですが、ワンデュポダンの観光協会では観光客向けの観測ツアーを開催されています。のどかな田園風景が広がっている一帯で、自然を存分に満喫できるところです。
ブータン最大の寺院ガンテ・ゴンパ
ワンデュポダンから車で3時間の場所、ヒマラヤ山脈の麓に位置してるのが「ガンテ・コンパ」です。高さ43mの巨大な建物は遠く離れた場所からでもその存在を確認できるほどで、ブータン最大の寺院となっています。ニンマ派に属しており、現在も約600名の僧侶達が修行をしながら生活をしているところです。1613年に建立され、2004年にユネスコ世界文化遺産に指定されたことでブータン有数の観光スポットになりました。伽藍と庭園は一般でも立ち入ることができ、庭園では毎年8月から9月に美しい蓮の花が咲き誇ります。
以上、ブータンで名高い観光名所「ワンデュポダン」とおすすめの観光地の紹介でした。世界最高峰のヒマラヤ山脈の麓にあるブータンは、近代都市ではないものの大切な自然と共存している世界でも類を見ない国です。古から続く仏教を重んじた暮らしをする人々が集い、歴史のある建物を数多く残している場所なので非日常を体験する旅行先にするのには良い所でしょう。