小江戸・川越(埼玉県)を散策し、日本を満喫しよう

池袋から、JR埼京線や東武東上線で約30分。埼玉県の中部にある川越は、江戸時代に城下町として栄えた蔵造りの街です。蔵造の建物が並ぶ小江戸と呼ばれる風情ある町並みは、今でも多くの観光客を魅了しています。都内からのアクセスも良い川越で、古き良き日本を満喫しましょう。歴史情緒あふれる観光スポットをご紹介します。

歴史を感じさせる町並みを探索しよう

市の中心部にほど近い場所に、川越一番街の蔵造りの街並みが広がっています。蔵造りとは耐火建築の一種で、漆喰を用いて外壁を土壁にした建物を指します。もともとは江戸の町家形式として発達したものですが、明治26年(1893年)の川越大火で多くの被害が生まれた際に、商人たちが再建を図り、レンガや大谷石・御影石などを用いた新しい方式の蔵造りを作り出されました。近くにある時の鐘と呼ばれる鐘楼も大火の翌年に再建されたもので、観光名所となっており、1日に4回(午前6時・正午・午後3時・午後6時)蔵造りの街並みに鐘の音を響かせています。

川越のグルメを楽しもう

伝統を感じさせるのは、スイーツも同じです。川越一番街や時の鐘の付近には昔ながらの和菓子店がありますし、東武東上線・本川越駅の近くにある川越市産業観光館(小江戸蔵里)では、いもせんべいを初めとする川越銘菓を購入できます。さらには、時の鐘の近くには菓子屋横丁という駄菓子屋が連なった場所があり、せんべい・カルメ焼・あめ玉などの懐かしい駄菓子が販売されています。また、市内には多くうなぎ料理店があり、江戸時代から続く伝統の味を、多くの人々に提供しています。

川越を代表するイベント、川越祭り

川越の一年に欠かすことのできないイベント、それが川越氷川祭りです。これは「川越まつり」と呼ばれ、毎年10月下旬の週末に行われる、川越氷川神社の祭礼です。埼玉のみならず日本全国から多くの観光客が集まり、二日間合計で約100万人の来場者を誇るものです。日本の重要無形民俗文化財にも指定されており、埼玉のみならず関東全体でも屈指の大きな祭りです。近年ではスマホ用の専用アプリが配信されており、最新の情報が来場者に伝えられています。また、この二日間に来場できない場合でも、市役所の近くにある川越まつり会館では、一年を通じ川越まつりに触れることができます。ここでは実際に曳かれる山車の展示を見たり、まつりに関する歴史などを学ぶことができます。日曜や祝日にはお囃子の実演もあります。

川越には伝統ある街並みやグルメ、イベントが多くあります。最近は着物レンタルのお店もあり、和服に着替えて川越の街並みを散策することができます。埼玉のみならず日本の古き良き文化に親しめる街、川越。ちょっとした旅行というより、昔の日本にタイムスリップするつもりで埼玉の小江戸を訪れてみるのはいかがでしょうか。

関連記事