インド最大の都市ムンバイは観光でもおすすめエリア
世界第二位の人口をようするインドのなかでも最大の都市がムンバイです。インド最大の都市であって経済のエンジン役を担っている都市であり、街中には人と車・バイクがあふれ帰り活気に満ちています。そのようなこともあり経済都市としての側面が重視されがちですが、実はインドを代表する観光都市の横顔も持っているのです。
イギリス植民地時代を象徴する中心駅
インドは独立前は宗主国イギリスの植民地として長らく支配を受けていたこともアリ、往年の植民地時代を彷彿させる建築物が豊富です。チャトラパティ・シヴァ-ジー・ターミナス鉄道駅もそのひとつで、2004年にはイギリスのゴシック風のビクトリア様式を踏襲した歴史的建築物として、ユネスコの世界遺産に登録されました。旧名称はヴィクトリア・ターミナス駅ですが、インド国内での植民地支配へのナショナリズムの高まりから、改名運動が支持をあつめ1998年に現在の名称に変更された経緯があります。
植民地時代を今に伝えるインド門
ムンバイ市内の南部フォート地区にはインド門が代表的な観光スポットです。1911年に当時のイギリス国王ジョージ5世夫妻の来訪を記念して建築されました。現在でもムンバイの人気観光地であって国内外から数多くの観光客が訪れます。インド門の前にはタタ財閥が建設した高級ホテルのタージマハルホテルを目にすることが出来ます。フォート地区には現在でも植民地時代の面影が濃厚に残っていますが、タタ財閥といったインド経済のけん引役が存在感を発揮しているあたりインド経済のポテンシャルと文化の奥深さを感じさせます。
ムンバイのディープゾーンといえば
インド最大の都市ムンバイにも、地元から愛されるディープなエリアも存在します。ムンバイ西部の海岸地区には地元のペアが集まるマリーンドライブがあります。デートスポットであると同時に市民にとっての憩いの場所でもあります。そしてインドならではの強烈な生命力の奔流を目にすることが出来るのが、ドービーカートです。ここはムンバイ最大の屋外洗濯場であって、洗濯人という職業人が生業を立てている、日本では想定できないエリアです。作業場に入ると法外な入場料を請求されることがあるので、駅南側の橋の上から見物するようにしおましょう。
インドの都市ムンバイは、同国の経済の中心地として人もモノもあつまりますが、同時に世界遺産も数多く現在に残る観光エリアの横顔もあります。鉄道といった基盤インフラには現在でも旧宗主国イギリスの影響がまざまざと残っているのを目にすることができます。巨大なインド門は植民地時代の遺産そのものですが、新興のタタ財閥のホテルなども同居しており国際的経済文化都市ムンバイのユニークな特徴を見せていると評価することが出来ます。