中国・宋時代の趣を残す無錫とおすすめ観光地3選

世界最大の人口を有する中国は、2000年以上もの長い歴史を持つ世界でも類を見ない大国です。その長い歴史の中でも「宋時代」は約1,200年もの間続き、世界四大文明のひとつ黄河文明という高度な文明を築いた中心地が現在の無錫です。ここでは、宋時代の息吹きを今も伝えている無錫のおすすめ観光地を紹介していきます。

仏教主体のテーマパーク「霊山大仏」

無錫市内の中心部から車で2時間、まばゆい金色の大仏がそびえ立っているのが「霊山大仏」です。一見すると寺院のように見えますがテーマパークとして1998年に開園したところで、約1,800ヘクタールの敷地内には計60のアトラクションは設置されています。1日1回正午になると「九龍灌浴」というショーが園内の噴水広場で催されており、音楽に合わせて無数の龍と仏が蓮の花から登場する壮大な演出で、観客を圧倒しているほどです。現地市民も多く集っている人気観光地で、園内には中国語だけでなく英語・日本語・韓国語の表記もなされています。

ドラマの撮影地「水滸城」

「水滸城」は宋時代の歴史書である水滸伝をモチーフにしたドラマの撮影地で、2010年からテーマパークとして一般に開放されました。園内は宋時代の街並みや王宮を忠実に再現しており、観光客向けに当時の武将や王妃達の衣装貸出サービスがあります。3つの区画に分けられていて、王宮・町・庭園を散策するには1日では足らないほど広大な広さを誇っているほど。「水滸城」の目玉は風雲門と呼ばれる高さ40mの巨大な城門で、最上階の展望台からは無錫の街を見渡すことができます。

中国最初の世界遺産「南禅寺」

「南禅寺」は340年代に建設された仏教寺院で、1969年に中国で初めてユネスコ世界文化遺産に登録されました。無錫の中心部に位置しているためランドマークとしても名高く、数多くの観光客が訪れるスポットです。伽藍は高さ43mと非常に大きく、市内の至る箇所からその存在を確認できるほどです。「南禅寺」周辺は土産物店や食堂などが集っており、観光地として散策を楽しむこともできます。夜間は伽藍全体をライトアップしていて、昼間とは違った荘厳で神秘的な姿となります。

以上、中国・無錫のおすすめ観光地の紹介でした。無錫は中国を有数の大都会ではあるものの、都会特有の近代的なビルが数少ないのが特徴です。古代中国の趣を残しており、非日常的な空間を探訪できるところです。水滸伝や三国志に登場する無錫には、今もこの二つの歴史書に記された場所があります。両作品のファンにとっては聖地と言っても過言ではないでしょう。

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