西安にある秦始皇帝陵と兵馬俑は必ずセットで見ておきましょう
中国には数多くの名所がありますが、陝西省の西安市に位置する秦始皇帝陵は、その中でも万里の長城に次ぐ知名度を誇ると言っても過言ではありません。名前からもわかるように紀元前にあった秦という国と共に、中国で最初の皇帝だった人物のお墓です。ではそんな秦始皇帝陵にはどのような魅力があるのか、詳しくご紹介していきます。
始皇帝の威厳を示すような規模の大きさ
秦の始皇帝は初めて1人が中国を治めるということを実現した人物で、だからこそ始皇帝という名前で知られています。その名前の大きさに違わず様々な実績を残していて、分野も建築や経済など多岐に及びます。
特に建築面では目覚ましい活躍があり、中国では万里の長城が一番有名の名所のはずですが、そもそもその建造を命じたのが始皇帝です。そんな始皇帝が自らのために建てた西安の秦始皇帝陵ももちろん規模が大きく、死後も生前と同じように暮らすことを考えて、趣向を凝らした作りになっています。
現代では周辺一帯が公園として整備されていて、その中央に秦始皇帝陵があります。緑の中に石畳が続く中に、小高い丘のようになっているところがそうです。そこには石碑が立っていますが、非常に広いため、景色として眺めることもできるでしょう。
数千体の人形が並ぶ兵馬俑
秦始皇帝陵と一緒に見ておかなければならないのは、同じ西安にある兵馬俑です。秦始皇帝陵とセットで世界遺産に登録されている場所で、周囲を取り囲む形で配置されています。
古代中国では殉死の考え方がありましたが、秦の時代にはすでに廃れていたため、人の代わりとして始皇帝と一緒に埋葬されたのが陶器でできた人形や馬です。1970年代に見つかってからすでに8000体以上発掘されていて、どれひとつとして同じ顔のものがないのが特徴です。
兵馬俑は秦より後の時代のものがいくつか発見されていますが、その中でも圧倒的な規模を誇るのが始皇帝のものです。それがズラリと並んでいるわけですが、一般の人であっても実際にその光景を目にすることができます。また博物館形式での展示もあるため、一緒に知識を蓄えるのにも適しています。
秦始皇帝陵や兵馬俑は、歴史の教科書などで目にしたことがある人が多いはずです。そしてその光景は別に資料だけの特別なものではなく、西安にさえ行けば見られるものです。両方に足を運ぶのがほぼ基本で、世界的に見ても他にはない体験をすることができます。もちろん西安でも代表的な観光地なので、興味を持ったのであれば行ってみると良いでしょう。