ラオスのシンボル的な存在・ビエンチャンにある寺院タート・ルアン
ラオスの首都であるビエンチャンには、タート・ルアンというお寺があります。ラオスにとってはシンボル的な存在で、その姿は国章にも描かれているほどです。タート・ルアンは現地・ラオスの言葉で大きい寺を意味していますが、広々とした敷地とその外観はビエンチャンを訪れるなら一度実物を見ておきたいもの。今回はタート・ルアンの魅力についてご紹介します。
タート・ルアンの魅力
タート・ルアンはもともと13世紀ごろに建てられていた仏塔の廃墟を、16世紀頃に建てなおしたものだと考えられています。19世紀には侵略によって破壊された歴史がありますが、その後は再建されました。高さ44メートルの仏塔は黄金色で、離れてみても輝いて見えるようで、神々しさが感じられる人も多いでしょう。ラオスにとって歴史が深い仏塔ですが、ここには釈迦の胸の骨が納められているとも言われています。仏塔の前には王の座像があり、周囲を見渡しているかのようです。毎年11月の満月には、ラオス最大の仏教の祭典であるタート・ルアン祭りがおこなわれます。現地の仏教徒の人にとって最も重要な行事で、この期間には黄金色の寺院はライトアップされさらに美しい様子が見られます。この時期に合わせて訪れると、普段とは違った雰囲気を体験できるのでおすすめです。
タート・ルアンの観光のポイント
ビエンチャンにあるワッタイ国際空港からは約8.7キロメートル程離れたところにあるタート・ルアンは、ビエンチャンの市街地からは徒歩でも行くことが出来ますがトゥクトゥクを利用して訪れる方が便利かも知れません。観光名所としても有名な場所なので、タート・ルアンの付近にも多くのトゥクトゥクが止まっているので、帰りもスムーズです。タートル・アンには金の涅槃像も隣接していて、こちらも合わせてみておくことをおすすめします。微笑んでいるような穏やかな顔の涅槃仏で、見ているだけでも心が穏やかになれそうな印象です。また側には、ワット・タートルアンヌアというラオスの仏教界で最高位の僧侶の住まいもあります。タート・ルアン祭りの時には、各地から訪れた僧侶が宿泊する場所でもあり、こちらの宮殿も合わせて観光するとよいでしょう。鮮やかな色の宮殿で外観だけでなく内部の天井や壁、仏像なども美しいです。
ラオスの国章にも描かれている寺院のタート・ルアンについてご紹介しました。広大な敷地にある黄金色の寺院は見ごたえがあります。もし東南アジア旅行でビエンチャンを訪れるのであれば、ぜひルートに加えてみましょう。各地から多くの人が訪れ、たくさんの屋台も出て賑わう11月のお祭りのときに訪れても楽しめるでしょう。