マカオ半島へ旅をするならば歴史のある媽閣廟を訪れましょう。

マカオと言うとカジノをイメージする人も多いでしょうが、ポルトガル統治時代からヨーロッパや日本を結ぶ貿易拠点として繁栄してきた歴史ある都市です。そのマカオという名前は、どのようなことから付けられたのかというと媽閣廟という施設が由来だと言われています。マカオ半島を旅する予定があるならば、ある意味マカオという地域の始まりである媽閣廟は訪れるべき場所です。

媽閣廟とはどのような施設なのか

マカオ半島にある媽閣廟が建てられたのは、ポルトガルの統治が始まる1488年に創建されたとされます。現在はとても美しい姿を見せていますが、台風の通り道ということもあり何度も壊れたは修復を繰り返して現在の建物となっています。この媽閣廟では何を祀っているのかというと、航海と漁業の女神である媽祖(天后)です。日本でも中華街に媽祖廟という施設がありますが、中国の民間信仰では代表的な神であり、中国文化の影響を受けた各地にある施設のひとつです。媽閣廟で祈れば、旅の安全や無病息災といった御利益を得られると信じられています。現地で使われている広東語では「マーコウミュウ」と呼ばれていて、ポルトガル人がやってきたときに地名を訊ねたところ、施設の名前だと勘違いをした現地の人が「マーコウ」と答えたためにマカオという名前がつけらという説があります。現在は、世界遺産にも指定されており、世界中から観光客が訪れています。

媽閣廟でお参りをする

媽閣廟はマカオ半島の南西部にある施設です。マカオ半島は鉄道が建設される計画がある段階なので、移動手段はバスあるいはタクシーになります。媽閣廟の中では線香が購入できますから、それを購入してから火を付けて線香台に立てます。棒状の他にも、渦巻状の線香もあり、それは中心部を上に引っ張って、円錐状にして使います。蚊取り線香などよりももっと大きくて、燃え尽きるまでにはかなりの日数が必要です。その渦巻状の線香が燃え尽きると、願い事が叶うと信じられています。許願球と呼ばれる綺麗に飾られた球は、百年夫婦樹という木の周り結びつける場所があります。購入した許願球に愛する人と末永くいられるように願いを書いて結びつけておきます。もし、その形が気に入ったならば、お土産として持ち帰ることもできますが、せっかくマカオまで言ったのであればできれば結んでいったほうが良いでしょう。

マカオ半島にある観光名所の中でも、最も古い寺院である媽閣廟についてご紹介をしました。歴史やお参りの方法などをまとめてみましたが、それはマカオという都市の変遷を見守ってきた媽閣廟について知っておくべきことの一部分です。その魅力を直に知りたいと言うならば、休みをとって飛行機や船でマカオ半島を目指してみましょう。

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