仙人が住んでいるとされる湖南省の世界遺産、武陵源の魅力に迫る

中国は4,000年という長い歴史と、広大な面積を誇っているという事もあって、各地に世界遺産や絶景、歴史ある建造物などが点在しています。それらを見学するのも中国へ観光に行ったときの楽しみの1つになっているという人も多いでしょう。そんな観光地の中でも、湖南省にある武陵源というところは訪れておいて損はない場所となっています。

湖南省の武陵源について

中国で有名な世界遺産といえば「万里の長城」でしょう。万里の長城は宇宙からでも見ることが出来る人口建造物であり、中国人のパワーをまざまざと見せつけられますが、同じ中国でも湖南省にある武陵源は万里の長城とは正反対の、大自然の力強さを感じることが出来る観光スポットです。武陵源は中国湖南省張家界市にという場所に位置していて、1992年に世界遺産に登録されました。万里の長城などと比べると世界遺産に登録されている中国の観光スポットの中でも知名度はあまりないかもしれませんが、その絶景は一度見れば人生観を大きく変える事もあるほど見事なものになっています。武陵源がある一帯は、実はおよそ3億8,000万年まえまで深い海の底にありました。それが今では断崖絶壁がそびえたつ秘境と呼ばれるような景色へと変貌を遂げています。

湖南省武陵源の見どころ

武陵源は天子山(てんしざん)自然保護区、張家界(ちょうかかい)国家森林公園、索渓峪(さくけいよく)自然保護区という3つのエリアに大きく分けられていて、すべてをあわせると総面積は何と370平方キロメートル近くにもなる、とても広大な観光スポットです。すべてを見学しようとすると1日ではとても不可能でしょう。武陵源最大の見どころはなんといっても3,000以上の岩の柱が天に向かってそそり立っている景観で、この景観はほかではなかなか見ることが出来ません。現地中国でも仙人が住んでいるのではないかと言われているほどですが、実際に現地へ見てその神秘的な風景を目の当たりにすると、その言い伝えを信じてしまう人も多いです。特に霧がかかっているときなどはこの世のものとは思えないほどの景色が広がります。

中国の観光といえば、にぎやかな街並みを散策しておいしい中華料理を食べるというのも醍醐味の1つですが、中国全土には日本では見られないような珍しい喧噪物や歴史的な遺跡、そして絶景がたくさんあります。中でも湖南省の武陵源は仙人が住んでいるのではないかといわれているほどの絶景を楽しむことが出来るため、忘れられない中国旅行になるでしょう。

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