ネパールの首都カトマンズにある喫茶「ちくさ」と周辺におすすめ観光地

「地球のヘソ」と喩えられるネパール。古代仏教発祥の地であり、首都カトマンズには数多くの仏教遺跡が点在しています。このカトマンズに1998年にオープンした喫茶「ちくさ」は、日本人女性の名前が由来となっているカフェです。観光スポットとして名高く、世界各地からたくさんの人々が訪れています。ここでは喫茶「ちくさ」の概要と、周辺のおすすめ観光地を紹介していきます。

コーヒーとネパール菓子を堪能できる喫茶

カトマンズの中心地・ダルバール広場に隣接しているカスタ通りに、平仮名で「ちくさ」と書かれたカフェがあります。このカフェは1998年に熊本県出身の田畑ちくささんがオープンさせた喫茶で、現在はネパール人の御主人と共に2人で切り盛りされています。田畑ちくささんは青年海外協力隊員として1995年にネパールに赴き、日本語教育に尽力されていた方です。熊本にある実家が喫茶店を経営していたことから、ネパールで外貨獲得の施設として喫茶をオープンさせたのが「ちくさ」の始まりです。ネパール名産のコーヒー豆を使用したオーガニックコーヒーや、小麦粉に生姜とタロイモを混ぜて作るネパールの伝統菓子「タムドク」を提供されており、日本人観光客だけでなく世界各地からカトマンズを訪れた方々がティータイムを楽しまれているほどです。

古代仏教を体感できる村

カトマンズから北東56kmの位置にある「ブダニールカンタ村」には、紀元前2世紀発祥の古代仏教の聖地・アンナプルナ寺院があります。現在もこの寺院では約1,000名の僧侶が生活しており、アミターユス(阿弥陀如来)を守護尊として祀られています。「ブダニールカンタ村」が寺の一部であり、観光客向けに僧侶や禊の体験ツアーを開催されているのが特徴です。約1,500ヘクタールの広大な土地を有する村で、背後には標高5,000mの世界最高峰であるヒマラヤ山脈がそびえ立っています。古代仏教は近代仏教とは異なり、男性だけでなく女性も修行を積むことが可能です。観光客向けの体験ツアーでは袈裟を着用して、実際の僧侶と共に住居を回って托鉢を体験することもできます。「ブダニールカンタ村」は、異国の古代仏教を肌で直接感じられる観光スポットです。

以上、ネパールの首都カトマンズにある日本人が作った喫茶「ちくさ」と、周辺のおすすめ観光地の紹介でした。日本から約4,200km離れたネパールにある「ちくさ」は、ネパール人と日本人の友好の印となっているカフェです。日本の菓子類も提供されており、カトマンズを訪れる日本人観光客にとっては一息つける場所になるでしょう。古代仏教の聖地を探索して、疲れた身体を癒してくれること間違いなしです。

関連記事