ジャワ島最古の遺跡プランバナン寺院群と近隣のおすすめ観光地

インドネシアのジャワ島は国内最大の島で、首都ジャカルタもあります。年間を通して温暖な気候となっており、観光客が数多く訪れる土地です。このジャワ島にはインドネシア最古の遺跡「プランバナン寺院群」があり、世界遺産にも登録されている歴史的価値のある遺跡です。ここでは「プランバナン寺院群」の詳細と、近隣のおすすめ観光地を紹介していきます。

神を模した塔が立つプランバナン寺院群

「プランバナン寺院群」は首都ジャカルタから東150kmの位置にある遺跡で、東京ドーム30個分の広大な土地に計109の寺院が建ち並んでいました。650年頃に栄えた古マタラム王国時代に建造された寺院群で、ヒンドゥー教と仏教の寺院で構成されているのが特徴です。中央部には3本の塔があり、そのうちの1本は高さ35mにもなる巨大な石積み作りで、ヒンドゥー教の最高神シヴァの証となるトリムルティという紋様が刻まれています。1980年から「プランバナン寺院群」の発掘をインドネシア政府機関が担当し、現在も調査は進められています。2001年にユネスコ世界遺産に登録されたことで観光客の見学を受け入れるようになり、寺院群内には見学通路も整備されて見てまわることが可能です。この遺跡を巡るツアーがジャカルタ市内でも催されていて、バスに乗って向かうことができます。

日本との国交の証を見られる国立中央博物館

ジャカルタ市内の中心部・独立記念広場に隣接している「国立中央博物館」は、1969年に建設された施設です。この博物館には、約3万1,000年前の地層から発掘された人類の祖先であるジャワ原人の頭蓋骨が展示されています。1700年、日本と交易をおこなっていた歴史を証明する代交易品の数々も展示しており、切子細工・珊瑚・べっ甲といった希少価値の高い装飾品の数々を目にすることも可能です。さらに、江戸幕府の8代将軍・徳川吉宗の名が記された書簡も収蔵されており、ジャカルタと日本は中世時代から国交を結んでいたことがわかる博物館です。博物館に向かうには、ジャカルタ中央駅からトラムに乗車して約15分で到着します。館内はインドネシア語以外に英語、日本語・中国語の案内表記があってグローバル対応がなされています。

以上、インドネシア・ジャワ島内にある最古の寺院群と、おすすめの観光地の紹介でした。インドネシアは複数の島々から構成された国で、リゾート地という顔があります。ところが「プランバナン寺院群」のような遺跡も点在しており、訪れることで広大な面積を持つジャワ島の魅力をさらに深く探れることでしょう。ジャワ島を観光する時は、リゾート遊びと遺跡巡りの両方を体験するのもいいものです。

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