ラオス第1の世界遺産「ルアンパバーンの町」で最も美しい寺院ワット・シエントーン
ワット・シエントーンは、ラオス北部ルアンパバーンにセーターティラート王によって1560年に王室寺院として建立された寺院であり、東南アジア最長のメコン川とナムカーン川に挟まれる半島に位置しています。ルアンパバーンは、600年以上にわたって王都として発展してきた古都であり、現在では市街地全体がユネスコの世界遺産に登録されています。
複雑な屋根が美しいワット・シエントーン
ワット・シエントーンは、ラオス第一の世界遺産「アンパバーンの町」で最も美しい仏教寺院と称され、典型的なルアンパバーン様式の傑作とされています。ワット・シエントーンは、下に行くほど大きく沿った屋根9枚で片側が構成されている流麗な外観が美しいだけでなく、内外装を螺鈿装飾のように輝く黒地に金の荘厳な装飾が観光客を圧倒している仏教寺院です。ワット・シエントーンには、ラオス語で「金の木」を意味する「マイ・トーン」やガネーシャの頭部などの装飾も施されており、ラオスの正月にあたるビーマイ・ラーオではガネーシャの頭部から滴る水が縁起物とされています。ワット・シエントーンの周囲には、セーターティラート王の寝仏が安置されている「レッドチャペル」や天竜八部衆の緊那羅が安置されている「立像堂」に加え、シーサワンウォン王の葬儀で使用された霊柩車も展示されている仏教寺院です。
元王宮のルアンパバーン国立博物館
ルアンパバーン国立博物館は、フランス植民地時代にシーサワンウォン王のために建築された王宮を流用した博物館であり、ラオス伝統の屋根と真っ白なコロニアル様式を組み合わせた美しい折衷建築物です。ルアンパバーン国立博物館は、メインエントランスから玉座までミラーワークのモザイク画が施された赤い壁が続く王宮らしい内部装飾が絢爛豪華であり、シーサワンウォン王一族が使用した調度品やワット・ウィスンナラートの秘仏なども展示しています。ルアンパバーン国立博物館は、ラオスで最も崇高な「パバーン仏」を安置している「ホー・パバーン」に加えて、ラオスの伝統舞踊を観覧できる「パーラックパーラム」やラオスの文化に触れられる「伝統芸術民族センター」などの観光スポットもあります。パバーン仏は、ラーンサーン王国とクメール王国の婚儀の際にクメール王から贈られた黄金仏であり、毎年新年にはホー・パバーンで灌仏式が行われています。
ワット・シエントーンは、流麗で美しい屋根や絢爛豪華な装飾だけでなく、本堂に安置された巨大な黄金仏を中心に数多くの仏像も安置されている王室寺院です。しかし、ワット・シエントーンのあるルアンパバーンには70以上の仏教寺院があり、ワット・セーンやワット・キリなど近隣の仏教寺院を合わせて訪れるのもおすすめです。