古の空気に包まれたダンブッラの黄金寺院と周辺の観光地
スリランカ最大の都市コロンボから北東に位置するダンブッラは、コーヒー豆や南国フルーツに生産が盛んな地域です。このダンブッラには紀元前2世紀頃に建設された黄金寺院があり、スリランカを代表する観光地という側面もあります。黄金寺院の伽藍には古代仏教の最高神であるストゥーパを目にすることができます。ここでは黄金寺院と周辺のおすすめ観光地を紹介していくので、スリランカを訪れる方の参考になれば幸いです。
古代仏教とヒンドゥー教が融合した寺院
ダンブッラから車で35分の位置にある「黄金寺院」は、紀元2世紀頃に建設された古代仏教の寺院です。当時この一帯を中心にキャンディ王国が隆盛を極めており、2代目国王のバシーヌによって建立されました。東京ドーム14個分の敷地には計5つの伽藍があり、中央部の伽藍には最高神であるストゥーパの涅槃像が安置されています。周囲にある4つの塔にはヒンドゥー教のカーリー・シヴァ・ガネーシャ・ガルーダ像があり、古代仏教とヒンドゥー教が融合した世界でも類を見ない多宗教寺院となっているのが特徴です。「黄金寺院」はその名の通り建物全体が金色で輝いている荘厳な建物で、周囲は湖に囲まれた静かで古の空気を肌で感じることができます。1992年に世界文化遺産に指定され、スリランカを代表する観光名所となりました。
南国フルーツと植物を観察できる植物園
ダンブッラの市内にある「ペラデニア植物園」はダンブッラ公園内にある植物園で、計2,500種もの植物を展示栽培しています。ここではスリランカを代表する南国フルーツのドリアンやドラゴンフルーツ・マンゴーの木もあり、フルーツ狩りを楽しむこともできます。約4,200平方メートルの敷地内には人工池も併設されていて、ボートに乗って園内を見て回ることも可能です。展示栽培されている植物は世界最大の花を持つラフレシア・菩提樹・ルビナスなどで、鮮やかな色彩を放っている場所です。園内には土産物店もあり、現地の方だけでなく観光客の姿も多く見かける観光地です。「ペラデニア植物園」にはトローリーバスのロータリーがあり、市内の至る場所からアクセスすることが可能です。正面玄関にはヤシ並木が広がり、南国ムードを楽しめます。
以上、スリランカ・ダンブッラの黄金寺院とおすすめの周辺観光地の紹介でした。建物全体が金色の荘厳な建物となっている黄金寺院は、創建当時のキャンディ王国の栄華の証ともいえる寺院です。古代仏教とヒンドゥー教の神々が訪れる観光客を出迎えてくれます。ダンブッラは古の古き良き歴史と、美しい花々を楽しめる街です。