世界自然遺産の珊瑚が美しいジャコ島とラウテンのおすすめ観光地
ラウテンは東ティモールの東部に位置する都市で、漁業が盛んな地域です。豊かな自然が残された一帯であり、ジャコ島を始めとする計25の島に向かう連絡船が発着する船着き場があります。ジャコ島は100名の島民が暮らしており、2001年にユネスコ世界自然遺産に指定されたことで、東ティモール内の観光地としても注目されているところです。ここではジャコ島と、ラウテンのおすすめ観光地を紹介していきます。
珊瑚と熱帯雨林を眺められるジャコ島
ラウテンから連絡船に乗って約30分で向かえる「ジャコ島」は、一周25kmの小規模島です。島の周囲は遠浅で、サンゴ礁が広がっておりダイビングスポットとしても人気がある場所。島の中心部には熱帯雨林が広がり、トレッキングを楽しむことも可能です。2001年に世界遺産に指定されてからは東ティモールを代表する観光地となり、訪れる観光客向けのゲストハウスも点在しています。年間を通して平均気温が約28度と高く、島内では海水浴やダイビングを満喫する人々が世界各地から訪れるほどです。比較的小さな島なので徒歩で島内を散策することもできますが、島の至る箇所にトゥク・トゥクというバイクタクシー乗り場もあるので、歩き疲れた時に利用するといいでしょう。船着き場にはレストランや民芸店も併設されていて、お土産を購入できます。
巨大なステンドグラス絵を見られる聖堂
ラウテンの中心地にある「聖ドミニコ大聖堂」は、1870年に建設されました。当時、東ティモールを統治下に置いていたポルトガルが建造した聖堂であり、高さ25mの大きなバロック様式の尖塔には巨大なステンドグラスがあしらわれています。キリストを抱えた聖母マリアの絵をステンドグラスで描いており、昼間は礼拝堂内の床に七色の光となってキリストと聖母マリアが映し出されます。2004年にユネスコ世界文化遺産に登録され、巨大なステンドグラス絵を一目見ようと大勢の観光客が訪れる観光スポットになりました。「聖ドミニコ大聖堂」は東ティモール内のキリスト教聖地になっているため、12月や4月になると盛大なミサが催されています。礼拝堂には観光客も自由に立ち入ることができ、ミサがおこなわれていなくても、荘厳なステンドグラス絵の前で祈りを捧げることも可能です。
以上、東ティモールのラウテンにある「ジャコ島」と、おすすめの観光地の紹介でした。「ジャコ島」は南国ムードが漂うリゾート地でありながら、豊かな自然があることで世界自然遺産にもなっている島です。青い海と白いサンゴ礁、そして深い緑に覆われた熱帯雨林を目にすることができ、自然が醸し出す美しい色の調和を満喫できることでしょう。さらに、人間が作り出したステンドグラスの色を楽しめる「聖ドミニコ大聖堂」で、神秘的な空気にも触れられます。