チベット仏教の聖地「パソ・ゾン」とパロのおすすめ観光地
幸せの国と称されるブータンは、中央アジアに位置する国です。ヒマラヤ山脈の麓に位置し、標高2,500mの高地にあり、国内で唯一の国際空港がパロにあります。このパロにはチベット仏教の聖地として知られてる「パソ・ゾン」もあり、ブータン内で人気のある観光地です。ここでは「パソ・ゾン」の詳細情報と、パロのおすすめ観光地を紹介していきます。
神聖な雰囲気を醸し出す「パソ・ゾン」
パロの中心部から北へ6kmの位置にある「パソ・ゾン」は、240年代に建設されたチベット仏教の寺院です。東京ドーム26個分の広大な敷地面積を誇り、背後にはヒマラヤ山脈を望むこともできる景勝地となっています。この「パソ・ゾン」でチベット仏教が誕生し、現在も約1,000名の僧侶が寺院内で修業を積みながら生活をされています。1997年に世界ユネスコ文化遺産に指定されたことで、ブータンを代表する観光地になりました。山門にはマニ車と呼ばれるチベット仏教の法具が備わっており、触れながら寺院内に入ると現世の穢れを浄化できるといわれます。「パソ・ゾン」には観光客向けの資料展示室があり、チベット仏教伝来の彫刻や曼荼羅図を見てまわることができます。映画のロケ地にもなり、大勢の観光客が訪れる場所です。
賑わいを見せる「ノルジン・ラム通り」
パロの中心部にある「ノルジン・ラム通り」は、南北に約6km続くメインストリートです。観光客向けのホテルやゲストハウスが点在しており、土産物店やレストランといった商業施設が連なっている繁華街です。観光客だけでなく現地市民も多くて賑わいを見せており、パロに滞在した際は一度は訪れることになるでしょう。屋外市場もあり、ここではブータンの名産品である赤唐辛子やタロイモ・ジャガイモといった野菜を購入することもできます。「ノルジン・ラム通り」とは日本語に直すと羊の道という意味で、毎年10月になるとブータンの伝統祭りであるソルタ・ラム祭りが開催される会場です。この祭りは約600年の長い歴史があり、国王も訪れるほどです。遊牧民族であるブータン国民にとって大切な催しであり、観光客も大勢集います。
以上、ブータンのパロにある「パソ・ゾン」と、おすすめの観光地の紹介でした。ブータンでは今も多くの国民がチベット仏教を信仰している国です。その信仰心のあらわれとも言える「パソ・ゾン」は、神秘的な雰囲気を醸し出す観光地になっています。ブータンを訪れた際は、普段触れられないチベット仏教を体験してみるのもいいでしょう。