モンゴル北西部フブスグル県の山々に囲まれた風光明媚なフブスグル湖国立公園
モンゴル国北西部のフブスグル県にあるフブスグル湖国立公園は、「モンゴルのスイス」と呼ばれる風光明媚な湖一帯のエリアです。山々に囲まれる大きな淡水湖は、気候が乾燥している草原地帯がモンゴルの中で、昔から特別な存在として大切にされてきたようです。どのような特徴があって、どんな楽しみ方ができる場所なのかをご紹介します。
フブスグル湖国立公園の概要
フブスグル湖国立公園は、モンゴル北西部のロシア国境近くに位置し、モンゴル語で「青い湖」を意味するフブスグル湖一帯の観光スポットです。大きな湖で、貯水量ではモンゴル最大であり、面積はオヴス湖に次いでモンゴル第2位となっています。その大きさからモンゴル語で「海」を表す言葉が当てられ、「フブスグル・ダライ(フブスグル海)」や「ダライ・エージ(海の母)」とも呼ばれています。東サヤン山脈の山麓にあり、周囲をいくつかの山脈に囲まれているのが特徴です。地球上でも数少ない古代湖のひとつで、今から200万年前から500万年前に造られたと考えられています。淡水湖で、処理しないでもそのまま飲用できる水質の良さから、モンゴルでは昔から神聖な湖として大切にされてきました。大自然を満喫できる湖一帯のフブスグル湖国立公園は、世界中から多くの人が訪れています。
フブスグル湖国立公園の楽しみ方
フブスグル湖国立公園は、自然を堪能できる観光スポットとして注目を集めています。観光ツアーの種類が多く、「ツァータン」という森の中でトナカイを放牧して暮している民族に会いに行くツアーや、湖で釣りを楽しむツアーが人気です。ツァータン族は、湖西部の森林に生活しており、トナカイのミルクや肉、皮などを生活に利用しており、観光ツアーでは、遊牧民族とは異なる民族の生活を間近で体感することができます。また、湖畔のツーリストキャンプでは、湖を周遊できる遊覧船や乗馬体験などのアクティビティが揃っています。森林の中のハイキングやトレッキングでは、四季折々の雄大な自然を味わえるのが魅力です。春先から夏にかけて咲きほこる草花や、秋の黄葉に加え、11月下旬からの冬の季節には凍った湖の上を歩くこともできます。
モンゴルのフブスグル県にあるフブスグル湖国立公園は、雄大な自然を全身で感じることができる世界有数のスポットです。ここでしか出会うことのできない民族の生活を見たり、山々に囲まれた清涼な空気と清らかな水や湖畔の季節ごとの自然の変化を愉しむために、世界中から観光客が訪れています。モンゴルで、神聖な湖として昔から大切にされてきたフブスグル湖公園は、価値ある体験ができる場所です。