北朝鮮の南西部に位置する観光エリア、南浦

北朝鮮の都市の中でも、貿易の拠点になっているのが南浦です。南浦は北朝鮮南西部の海岸に面した地域にあり、首都の平壌からも近い場所にあります。北朝鮮でも有数の工業都市であり、ガラスや機械、有色金属類が製造されています。製品を輸出できる港もあり港湾都市としても有名な南浦には、旅行客に人気のある観光スポットも多くあります。

南浦にある臥牛島遊園地

南浦にある観光スポットの中でも、子供と一緒に楽しめるのが臥牛島遊園地です。臥牛島遊園地があるのは南浦市街の中心部から南西の方向に10キロメートルほど離れた場所です。小さな山の上に建設されている娯楽施設です。遊園地がある場所は以前は島だったのですが、現在は整備されて陸地とつながっています。施設内にはボート乗り場があり、ボートの上からまわりの景色を眺めることもできます。スポーツができる施設もあり、バレーボールやバスケットコートがあります。頂上にあるのが東屋で、休養所や花草園も遊園地内にある施設です。

南浦に建設された西海閘門

南浦には世界的な規模を持つ大きさの観光スポットもあります。西海閘門は、朝鮮半島の西側に広がる朝鮮西海の海域の一部を、8キロメートルの長さにわたって塞き止めることができる閘門です。4大自然改造事業の1つとして1981年から工事が開始され、1986年に完成しました。3ヶ所に閘門があり、水門は全部で36ヶ所設置されています。閘室は5万トンクラスの船舶が通行できる広さがあります。堰堤の上には鉄道が敷かれていて車道や歩道もあるので、歩いて渡ることもできます。

南浦の近辺にある高句麗古墳群

高句麗古墳群も、南浦の周辺では有名な観光スポットです。高句麗古墳群があるのは、南浦から近い場所にある龍岡郡と江西郡です。高句麗古墳群として、ユネスコの世界遺産にも登録されている貴重な文化遺産です。江西郡にある徳興里古墳が有名な古墳で1976年ごろに発掘されました。高句麗古墳群に含まれる古墳の中でも特に価値が高いのが江西三墓で、江西郡にあり、徳興里古墳から西へ7キロメートル離れた場所にあります。7世紀の中ごろに作られたものと推定されている壁画です。

北朝鮮の南西部は海に面していますが、港湾都市として北朝鮮でも重要な役割を果たしているのが南浦です。南浦には観光スポットもいくつかあり、臥牛島遊園地は小さな山の上に建設された娯楽施設です。バレーボールやバスケットボールができるコートがあります。西海閘門は世界的にも非常に規模の大きい閘門で、8キロメートルの長さがあります。

関連記事