インダス文明発祥地アグラにある荘厳なアグラ城と周辺の穴場観光地
世界最大の人口を誇るインドは、世界四大文明のひとつインダス文明が栄えた国です。西部にあるアグラ地方がインダス文明の中心地になり、紀元前4世紀から紀元2世紀まで歴代王族が暮らしてきたアグラ城が現在も鎮座しています。そこで今回は、このアグラ城と周辺にある穴場観光地について紹介していくので参考にしていただけると幸いです。
2500年前と同じ姿を見せているアグラ城
インドを代表する観光名所として名高い「アグラ城」は、インダス文明時代に栄えたローディー朝とのちのインドの礎を築いたデリー・スルタン朝の歴代王とその一族が暮らしてきた城です。約2500年前の紀元前4世紀頃に建設された古城ではあるものの、花崗岩で造られてる建物は色褪せることなく今も美しい白亜の姿を保っているほどです。直径25mの巨大なドーム型天井を有し、城の四隅には高さ30mの尖塔が備わった巨大な建造物になっています。1997年に世界文化遺産にしていされ、年間約120万人もの観光客が訪れる人気の観光地です。内部は博物館になっており、周辺の遺跡で発掘されたインダス文明時代の遺物や、デリー・スルタン朝の初代スルタン王の冠や剣など所蔵品を見ることができます。広大な敷地なので、1日ですべてを見て回るのが難しいほどです。
ローディー朝最後の王が眠るアクバル廟
アグラ地方の南東部にある「アクバル廟」は、インダス文明の初期に栄えたローディー朝の最後の王・ムガル王が眠っている陵墓です。紀元1世紀の中頃に建設され、それまで「アグラ城」の地下にあるカタコンベで眠っていたムガル王の亡骸を収めています。陵墓の入り口は高さ20mの巨大なアーチ型の門があり、その左右をヒンドゥー教で神の使いとされている鳥・ガルーダの石像が据えられています。エジプトにあるピラミッドの形を模しているのが特徴で、この陵墓を建設するために延べ2万人・約50年の歳月を掛けたことが発掘調査で明らかにされました。2001年に世界遺産に登録され、現在も発掘調査が続いているものの、観光用に整備された見学路を通って内部を見ていくことが可能です。アグラから車で約1時間の位置にあります。
以上、インド・アグラ地域にアグラ城と周辺のおすすめ観光地の紹介でした。アグラ地方はインドの発祥地ゆえに、近代都市となっている首都ニューデリーとは異なっていて古代文明の遺跡を数多く抱えてる地域です。インドの起源を知ることのできる観光地であり、今でもその文明を肌で感じられる貴重な遺跡の数々を見て回れるところになっています。