インドのムンバイで人気のある観光名所、インド門

インドの中でも西海岸にある都市は、昔から海上交通の拠点として繁栄してきた歴史があります。その中でもムンバイはボンベイと呼ばれていた昔から、多くの船舶が停泊する港町でした。ムンバイは1200万人を超える住人が生活する世界でも有数の大都市ですが、町を訪れる旅行客に人気がある観光スポットが、有名なインド門です。

26メートルの高さがある巨大なインド門

インド門はインドがイギリスの植民地であった頃に建設された建造物です。南ムンバイのアポロ・バンダルの、アラビア海に面した地域に建設されています。26メートルの高さがある巨大な門で、玄武岩が材料に使用されています。もともとムンバイは普通の漁村でしたが、港湾施設が整備されたことにより、イギリスなどから来た船が多く訪れる町になりました。ヨーロッパからの航海者が始めて目にするインドの建物であったことから、インド門という名前がつけられています。インドが独立した現在でも、ムンバイでは一番人気のある観光名所で、ムンバイのタージ・マハルという愛称でも親しまれています。アーチの部分にはムスリムの建築様式が採用されていて、装飾の部分にはヒンドゥー教徒の建築様式が使われているので、二つの建築様式を一緒に楽しむことができる歴史的建造物です。

国王の来訪を記念して建設されたインド門

インド門の建設がムンバイで開始されたのは1911年です。この年に、当時のイギリス国王であるジョージ5世とその后であるメアリがムンバイを訪れたことから、上陸場所であるアポロ・バンダルに記念の門が建設されることになりました。門の最終的な設計が認可されたのは数年後のことで、それからさらに10年後の1924年に門は完成しています。オープニングのセレモニーでは、当時の副王が開門を担当しました。インドが独立する際、イギリス軍の兵士がインド門を通って本国に帰ったことも、インドでは歴史的な出来事として知られています。インド門のデザインにはローマの凱旋門のデザインが一部に取り入れられていて、それに16世紀のグジャラート州の建築物の要素を合わせてデザインされいているため、特徴的な外見を持っている建物です。

ムンバイはインドの中でも有数の大都市で、1200万以上の人が生活しています。市内で最も有名な観光名所がインド門で、イギリス国王と王妃がムンバイを訪れたことを記念して、二人が上陸した場所に建設されました。国王夫妻が訪れたのは1911年のことですが、実際に門が完成したのは10年以上経過した1924年のことです。

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